ほうれい線を目立たなくするには？老けて見られるのを抑える方法

一般的に、30代から目立ち始めて、40代以降には気になる肌の症状で上位にでてくるほどのほうれい線ですが、日常生活のさまざまな原因により、20代からほうれい線が出始める方もいます。

今回は、ほうれい線について加齢とともに日常生活で考えられる原因と、ほうれい線を消す方法についてご説明します。

現在、ほうれい線が気になる方はもちろん、ほうれい線が今は目立たない方も今後の予防のために、日常生活で起こりやすい原因を確認していきましょう。

ほうれい線とは？

老けた印象を与えてしまうほうれい線ですが、ほうれい線の原因や対策はご存じでしょうか？

ほうれい線とは、鼻の両側から両唇の端を通ってあごまで結ぶ2本のラインのことを言います。

30代以降から気になりはじめ、加齢とともに深くなっていくことが特徴ですが、20代でも骨格や筋肉などの影響で、気になる方が増えてきています。

ほうれい線の原因やほうれい線を消す方法、そして、ほうれい線の予防について確認していきましょう。

ほうれい線とシワとの違いについて

ほうれい線とシワは同じと思われがちですが、実はまったくの別物になります。

ほうれい線とシワは、どちらも硬くなってしまった皮膚が、何度も折り畳まれて繊維が傷つき、線のような形として溝のように現れるものですが、ほうれい線とシワとの違いや特徴について、確認していきましょう。

ほうれい線

• 顔の筋肉や骨格など皮下組織の構造上から生まれる溝
• 年齢に関係なく出現する可能性がある

シワ

• 肌のハリが失われて、肌がたるんでいき皮膚がよれたもの
• 加齢など、表皮や真皮の変化によって発生する

ほうれい線ができる原因について

笑うこと自体がほうれい線に繋がるのではないかと懸念される方もいますが、ほうれい線は他の原因が考えられています。

• 真皮の劣化
• 皮膚のたるみ
• 皮膚の乾燥

真皮の劣化

肌の奥深くにある真皮には、肌の弾力やハリを出す重要な組織であるコラーゲンやエラスチンなどが存在しており、弾力のあるもちもち肌や肌のハリを保つ働きがあります。

コラーゲンやエラスチンは、紫外線ダメージの蓄積や加齢の影響、あるいは肌の乾燥などで、減少したり変形したりすることがあります。

その結果、肌のハリが失われてたるみに繋がり、ほうれい線が現れ始めます。

皮膚のたるみ

加齢による皮膚のたるみが原因で、ほうれい線が目立ってしまいます。

肌のハリは、主に顔の筋肉である表情筋によって保たれています。

表情筋が衰えてしまうと、顔の皮膚や脂肪が下がり、ほうれい線が目立ってしまいます。

なお、表情筋が衰える原因としては、加齢のほかにも表情のくせが考えられます。

日頃から笑う機会が少ないことや、表情を変えずに長い時間過ごしていることも影響します。

皮膚の乾燥

空気の乾燥や食生活の乱れなどにより肌が乾燥して荒れてしまうと、肌を守る機能であるバリア機能が低下してしまいます。

バリア機能が低下すると紫外線の影響を強く受けてしまうため、ほうれい線ができやすくなります。

また水分量の低下した肌は新陳代謝が落ちていき、表面だけではなく肌の深層部まで乾燥してしまい、ますます乾燥による悪循環を引き起こしてしまいます。

上記に説明しましたほうれい線の直接的な原因は、どのような生活状況に起因するのかについて、確認していきましょう。

主に、加齢や次のような原因が挙げられます。

• 表情筋の衰え
• 血行不良やむくみ
• 歯並びや噛みぐせ　　
• 急激なダイエットや栄養不足
• 日常生活の表情のクセ
• 紫外線

表情筋の衰え

顔には多くの筋肉が存在しますが、顔の表情を作ったりするときに使われる筋肉を表情筋と言います。

そのなかでも、ほうれい線と深い関係を持つのが口輪筋と呼ばれる口の周りの筋肉です。

口輪筋は、唇を閉じたりすぼめたりするときに動かす筋肉で、口角を上下させながら口元の表情を作る役割もあります。

口輪筋が衰えてしまうと、頰の脂肪の重みをゆるんでしまった肌が受け止めきれなくなります。

その結果、ブルドッグ顔と呼ばれている「ハの字」の折り目がついたほうれい線ができやすくなるのです。

血行不良やむくみ

ほうれい線のたるみを引き起こす原因のひとつが顔のむくみです。

首や肩のコリやハリにより血行不良に陥ると、顔にも老廃物が溜まります。

その結果、リンパの流れが悪くなり次第にむくみができてしまい、その重さで皮膚がたるんでしまうのです。

歯並びや噛みぐせ

年齢とともに歯並びが変化してしまうと、口もとがやせたように見える場合があり、そこにほうれい線ができやすくなることがあります。

また、片方だけで噛むくせがある方は、片側の筋肉が衰えてしまい、重みでほうれい線が深く刻まれてしまう可能性もあります。

そのための対策として、日頃から左右の歯を均等に使ってしっかり噛むことが必要です。

急激なダイエットや栄養不足

頬のたるみは、体重の急激なダイエットをきっかけに加速することがあります。

急激に痩せてしまうと筋肉がなくなるため、引き伸ばされた皮膚がたるんでしまいます。

また、無理なダイエットを行うことは、筋肉のもとであるたんぱく質や肌のハリなどに必要なコラーゲンやエラスチンなどの減少に繋がります。

さらに、ダイエット中の過度な食事制限は、栄養不足になる可能性があり、顔全体が老け顔になってしまうため、注意が必要です。

特に、若い女性にほうれい線がでてくる原因に、ダイエットによる栄養不足で表情筋の筋肉が衰えたり、ハリが失われたりして肌がたるんでしまうことが原因であることに注意しておきましょう。

日常生活の表情のクセ

日常生活の表情や無意識に身についているクセによって、ほうれい線がくっきりと目立つ場合があります。

頬杖をついたり、スマホの画面を前屈みの姿勢で長く見ている方は、ほうれい線が深くなりやすいため注意が必要です。

紫外線

紫外線のデメリットは、肌に大きなダメージを与えてしまうことです。

そのため、肌のしわやたるみも、紫外線によって引き起こされます。

紫外線には波長の長さによって種類がありますが、特にほうれい線に関係してくるのはUV-Aになります。

UV-Aは皮膚の深部の真皮まで到達して、肌にハリをもたらしてくれるコラーゲンやエラスチンを変形させてしまうため、ほうれい線が目立ちやすくなります。

次に、年代別に考えられるほうれい線の原因についてご説明します。

ほうれい線の年代別に考えれる原因について

20代

20代は、毎日の姿勢やクセが原因でほうれい線が目立ってしまうケースが多くあります。

スマホを見る姿勢が長くなり前屈みになったり、デスクワークやパソコンの作業で長時間同じ姿勢でうつむいた状態の方は、顔全体が重力によって下方向に引っ張られるため、頬の部分の血行が悪くなったりなどで、たるみやすくなります。

また、若い頃の過度なダイエットによる栄養不足で表情筋の筋肉が衰えたり、ハリが失われたりして肌がたるんでしまうことも原因として考えられます。

30代

30代は、20代の原因に加えて真皮のコラーゲンやエラスチンの変性と減少や肌を支える繊維細胞の老化によるたるみが原因に考えられます。

40代以降　

40代以降は、皮膚のたるみが目立つようになります。

また、ほうれい線に加えてマリオネットラインも目立つようになる傾向があります。

マリオネットラインとは、口の両端から顎まで走っている線のことを言います。

ほうれい線やマリオネットラインが目立ったり、フェースラインがぼやけ始めていたら、たるみはかなり進行していると言えます。

また、40代を過ぎると、表情筋の低下や肌のハリや弾力の減少にも注意が必要です。

ほうれい線の消し方について

顔の筋肉を鍛えるエクササイズ

普段使わない筋肉は筋肉が衰えているため、意識して筋肉を使うことで、たるんだ頬を引き締めてくれます。

器具を使うものから手軽に出来るものまでさまざまなエクササイズがありますが、特に口元や頬などの筋肉を鍛えることでほうれい線に効きます。

口腔体操で良く使われる「パタカラ体操」もおすすめです。

隙間時間などを利用して、ほうれい線の原因となるたるみをエクササイズでなくしましょう。

顔や頭皮マッサージ

顔には知らないうちに老廃物が溜まってしまいリンパの流れが悪くなっています。

顔のマッサージにより、リンパの流れを良くすることで、老廃物を排出してたるみを改善していきます。

また、顔のマッサージは、たるみの原因の一つである頰骨の下に並ぶリガメント（靭帯）のこわばりをほぐす効果も期待できます。

さらに、頭皮マッサージもほうれい線ができる原因の一つである頬の筋肉のたるみを改善する効果が期待できます。

気軽に手を使ってフェイスラインや頬などをマッサージする方法もありますが、美顔器など美容器具を使うのも効果的です。

保湿ケア

乾燥で目立つほうれい線は、保湿ケアによって目立たなくすることができます。

肌内部のコラーゲンやエラスチンを増やし、変性を防ぐことが大切です。

例を挙げますと、レチノールやビタミンC、コラーゲンやエラスチンの成分はハリや弾力をサポートしてくれます。

成分が含まれている美顔器やクリーム、化粧品を使用するのも有効です。

栄養

私たち人間は食べるものから栄養を吸収してます。

肌を作る主な栄養素はタンパク質です。

そのため、ほうれい線を身体の内側から目立たなくするため、たんぱく質やビタミン類を積極的に摂っていきましょう。

またビタミンCも重要です。

ビタミンCは、コラーゲンの生成を促す力があるため、意識的に摂取するようにしましょう。

ほうれい線の予防について

紫外線対策

お肌の天敵である紫外線対策として、

次の方法が挙げられます。

• 紫外線の強い時間帯の外出を避ける
• 日傘を使う
• 帽子をかぶる
• 日焼け止めを使う

など上記のことを心がけましょう。

生活習慣を整える

生活習慣を整えることは、ターンオーバーを活性化するなど、肌に良い影響を与えてくれます。

肌の老化を防いでくれる作用のある野菜を、バランス良く摂るなど食事に気を遣ったり、睡眠時間を一定にしたりして睡眠の質を上げていきながら、規則正しい生活を心がけましょう。

また、現代では多くの方がスマホを使用していますが、長時間ずっと下に顔を向けていることで顔がたるみ、ほうれい線ができやすくなります。

姿勢や表情のくせに気をつけるようにしましょう。

まとめ

ほうれい線は加齢が原因だけではなく、日頃のケアも大切です。

お肌をまったくケアしない場合はもちろん、無表情も実年齢より老けて見えるおそれがあります。

日常生活の保湿ケアや表情筋トレーニング、顔や頭のマッサージとともに、気持ちを動かして笑顔が作れる生活を送りながら、心身ともにほうれい線をケアしていきましょう。

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